とあるばんぎゃるのテキトーブログ

ばんぎゃるとしてのことを記憶に残すために書いてる

今の本命麺の話 1

V系バンド界隈にもその独特の呼び方などがある。

本命(本命麺)とは、「自分が1番好きなバンドマン」とことであり、アイドルで言えば推し、ホストであれば担当と同じものである。

 

私にも本命麺がおり、今の本命麺を好きになるまで2人ほど本命麺がいた。

じゃあその過去の2人と今の本命どっちが大事なんだよ?!好きなんだよ?!と言われたら回答には困るが私の中では「今1番自分の脳内を占めいているバンドマン」が本命麺だと思っているので今の本命麺は間違いなく本命麺である。

 

自分が今の本命麺と出会ったのは1年半くらい前のことだった。

今の時代はありがたいことにバンドを知る機会が多い。

雑誌やアメブロツイッターやツイキャスなど様々であるが本命麺(以下本命)を知ったのはいつだったのか今でも思い出せない。

しかし、実際にこの目で見たのは去年の春頃だった。

その頃の私は大学試験に合格して高校の卒業式が終わり、2月ごろから4月まで毎日暇していた。

暇だったので、あるV系CDショップのホームページにあるインストアイベント欄をチェックしていた。そのときに、今の本命のいるバンド(本命盤)のインストアイベント情報を目にした。

インストアイベントというのは、まぁ俗に言う握手会などのことであり、V系界隈ではバンドマンとの写真撮影をする会やサイン会などがある。

前の本命が全然活動していないときだったし暇だしということで軽率にそのバンドのイベントに参加した。このときの自分のフットワークの軽さには感謝と反省をしたい。

このときの心境としては「気になってたけど、それ以上に過剰営業だしたまには過剰営業受けて浮かれようか」といったところだったと思う。ひどい考えである。

 

そして当日。

とにかく盛るためにカラコンだけは入れて、ほぼすっぴんで撮影会に参加した。

今から考えると普段度ありのメガネしているのになぜ度なしのカラコンを買ったんだというツッコミを入れたいと思う。

そして会場に踏み入れた瞬間に「あ、私は場違いだ」と思った。

自分とは比べものにならないくらい派手でしっかり化粧をしたギャルやOL風のお姉さま方で溢れかえっていた。

それに比べて自分はよくわからないワンピースを着てリュックを背負っていた。しかもほぼすっぴん。

バカな私でもさすがに「これは場違いすぎる…考えが甘かった…」とわかった。そんな中、列に並びとうとう私の順番になった。

ショップの店員さんに「誰と撮りますか?」と聞かれ、1番顔がタイプで気になっていたメンバーの名前(今の本命)を答えた。

「○○さん一枚でーすどうぞ」と言われ仕切りの幕の向こうに入るとそこには超ド級のイケメンがいた。

いやもうそれは本当にイケメンで、度なしのカラコンをしてぼやけた視界でもすぐにわかった。

「ポーズは?」と聞かれたので、過剰営業に慣れていないながらもとりあえず過剰営業っぽいからという理由で容赦なく「ハグで」と言った。

向こうはオッケーしてくれ、私を抱きしめて写真を撮った。

とにかくイケメンにハグしてもらったということが嬉しいと同時にハグしてもらって恥ずかしいという思いで「この場を早く離れなければ」と思って「ありがとうございました」とだけ言って帰った。

写真を見たらハグされているその顔でカメラを見れなかったので思いっきり私の頭とそれをハグするイケメンが写っていた。

それでもこのときは「イケメンにハグしてもらった!楽しかった〜」くらいであった。

 

天国という名の負のループにハマるのはここから3カ月ほど先のことである。